当事者研究とは?
「当事者研究」 聞き慣れないことばですよね。
これは、主に精神的な疾患・障害の当事者が、疾患・障害に伴う困りごとを自分自身でとりあげて"仲間ととも"に研究し、自助につなげていこうとする活動です。
統合失調症や発達障害、吃音、引きこもり、不登校、うつなどさまざまな疾患・障害の当事者が各地でそしてネット上で、さまざまな当事者研究を行っています。北海道の「浦河べてるの家の活動」が特に有名ですが他にもさまざまなスタイルの当事者研究があります。
従来主流であった「疾患・障害の当事者は医療者の指示にしたがって服薬し療養する」という受動的な考え方からは一歩踏み出し、当事者自身が自分自身を研究し自分の苦労の背景に踏み込み、仲間や関係者の意見を取り入れながら自分にあったセルフヘルプの方法を見いだしていこうとする、いわば非常に主体的なアプローチです。
2015年には東京大学先端科学技術研究センターに当事者研究の研究室も設けられ、現在、全国の精神科領域のみならず職場や学校など様々な分野や、また更には海外にも普及しつつあります。